東郷温泉にある寿湯は松崎駅から徒歩1分の場所にある大衆浴場。昭和の雰囲気が残る年季の入った建物で、おそらく鳥取県では一番湯温が熱い温泉です。今回はこの寿湯にお邪魔することにしました。
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東郷温泉寿湯へ
車で東郷湖沿いの道を走らせ、松崎駅へ向かいます。駐車場はどこか分からなかったのでとりあえず駅に駐車。入浴グッズと着替えを持って車を降り、そこから駅前の細い路地を鳥取方面(駅を背中にして右方向)へ歩いていきます。
路地の左側は古くからあるお店がポツポツ。右側は全て駐車場になっています。その先は線路になっていてちょうど2両編成の汽車が走っていました。なんともノスタルジーです。歩くこと1分、理容室の手前に「寿湯入口」の文字を発見。
うっかりすると見落とすくらいに書かれています(というか一度通り過ぎた)。看板の矢印の方へふと目を向けると。。。
(´Д`;)細い!!
「寿湯通路」と書かれた通路には大人1人がギリギリ通れるくらいの通路が。おそるおそる寿湯通路を抜けると「女湯」「男湯」と書かれた茶色の建物を発見。
何も書いてなかったら素通りしそうな勢いです。それぞれに引き戸があり、その横にトイレと書かれたでっぱりが。
なんとも不思議な寿湯
引き戸を開けると右側には番台を挟んで女湯の入口。番台は使われている形跡はなく、代わりに誰かの入浴グッズが置いてあります。
番頭さんの気配がないので正面に貼ってある張り紙を読んでみます。
なになに∥*゚д゚)? ?入浴料200円、洗髪料50円 1回に付き。
ん?洗髪料50円1回に付き?どゆこと`s(・’・;) ?
例えばシャンプーとコンディショナーなら2回で100円ってことなのかな?まぁとりあえずシャンプーだけするとして、入浴料置いて入ればいいかなぁ思ったのですが、料金前払い、未払い入浴ダメ!みたいなことが書いてあり、赤字で強調してあります。更に御用の方は呼び出しボタンを押してください、とのこと。よく見ると番台の中央の柱に呼び出しボタンが。
ボタンを押してみる(というかこのボタン押そうとすると女湯の脱衣所が丸見えなんだけれどもいいのだろうか?)。。。。しばらく待つが誰も来る気配がない( ̄_ ̄ i)
そのとき、先に入っていた男性の入浴客が風呂場から出てきて「呼び鈴押さないと来ないよ」と言って呼び鈴を再び押してくれました。「一応押したんですけどねぇ。。。」と言って更に1分ほど待つがやはり誰も来ません。
仕方なくお金を番台に置いて靴を脱ぎ、下足場へ靴を、と思ったらなぜか下足場に常連のものと思われる入浴グッズがいくつも並んでいました。下足入れじゃなかったのね^^
仕方なくクツはそのままにしてあがります。
脱衣所は上の方に小窓が付いていましたが薄暗いです。右手にイスや脱衣かご、鏡が並んでいます。左手に脱衣ロッカー(カギはない)があり、客は先ほどの男性1人のようです。
さっそく服を脱いでいると、「そこの扉を開けて」と女湯のほうから声が聞こえます。見ると脱衣所の男湯と女湯の仕切りの間に扉がありました。開けて、、、いいのだろうか?まぁ女性客はいないしいいのか。
ドアを開けて覗き見ると女湯から奥へ通じる廊下があって、そこから杖をついた管理人のおばちゃんが歩いて出てきました。ちょっと安堵しながら
「 (;´▽`A“. スイマセン。ここ来たの初めてで勝手が分からなくて。。。あ、そうだ入浴料を」
と番台に置いた250円を手渡す。「あぁ、どうも」と言うとおばちゃんはすぐに奥へ入っていきました。
寿湯にいざ入浴!
男湯の脱衣所に戻って扉を閉める。やれやれ。服を脱いで浴場の引き戸を開けると先ほどの男性が浴槽に腰掛けて足だけ湯に浸かっています。「あぁ、さっきはどうも」と声をかけ入浴グッズを置く。
浴場は男湯と女湯が真ん中で区切られ、小窓が2箇所。浴場の広さは5㎡くらいでしょうか。浴槽は2mx2mほどの水色のタイルで中が段になっています。深さは1mほど。けっこう深めです。そこへ蛇口からお湯がドボドボ出ています。その横にはもう1つ水道の蛇口が並んでいました。
浴槽の周りに1mくらいの幅で洗い場(といってもシャワーはない。唯一、壁際に水道の蛇口が1つあった)があり、それぞれ違う形の洗面器と腰掛けイスが3つほど散乱しています。その辺に置いてあった洗面器をとり腰掛けイスに座る。
洗面器でお湯をすくってザバッとかける。
熱い(;゜ 曲゜)ノ !!
((◎□◎ ))なにこれドッキリ?罰ゲーム?めちゃくちゃ熱いんですけど?この熱さは、以前旅行で訪れた島根県の温泉津温泉(ゆのつおんせん)の元湯と同じレベルの熱さ。おそらく45℃はあると思われます。かけ湯もまともにできない。
仕方なく足からかけ湯をして慣らししていき、ちょっとずつ髪を濡らしてシャンプーで頭を洗う。かけ流すときに熱くて頭皮がジンジン。そのままボディーソープで体も洗う。だがまともに湯をかけれない。お湯を手ですくってピチャピチャと少しずつ洗い流す。そのあいだ男性は浴場から出たり入ったりしています。こういう入り方がここでは普通なのだろうか?
まずは足をお湯に少しずつ浸けていく。足湯状態で3分ほどで耐えられなくなり、足を出して冷やすはめに。もう熱いしか言葉が出てきません。水を入れたい。。。がもう1人の男性に悪くて入れられない。
きっとここではこの湯温が当たり前なのだ。水を入れたら源泉ではなくなってしまうではないか。。。しかしそうはいっても足を出すと全身裸なわけで、しかも窓が全開で冷たい風がピューピュー入ってきます。これは、究極の選択、デッドオアアライブならぬヒートオアコールド。
思い切って下半身をお湯に沈める。がここが限界。すぐに体を冷やす。その繰り返し。およそ30分ほどかけてやっと肩まで浸かることができました。体が温まったかどうかもはや分からない。でもこれ以上浸かるとわたしのマゾがレベルアップして何かしらの性癖が開きそうだったので(笑)切り上げることにしました。
帰りは誰もおらず、そのまま帰って良いんだよね?と思いながら寿湯を後にしました。帰りになって足がジンジンして頭がぼーとなります。
あの熱さはクセになりそうなので、もう何回か通ってみたいです。
ただ、子供にはちょっと厳しいかも。
ちなみに帰ってから調べてみたら、料金は通路横の清水理容所に払えばよいみたいです。寿湯は清水理容店さんが80年間もの間管理されていて、掃除が重労働なので1度は廃止届を出されたんだそう。でも「続けて欲しい」という地元の人の声に応え、今でも頑張っておられるそうです。なんともはや、ありがたやありがたや。
営業/8時~20時
定休日/毎月 第1、第3月曜日
料金/入浴料金:大人生200円、小学生~幼児100円
洗髪料金:大人~中学50円、小学生~幼児30円
※前払い制(清水理容所にて支払い)
入浴時間/8時~22時
入浴施設/内湯 源泉かけ流し
お湯の温度/50度
駐車場/清水理容所前に町営駐車場あり(41・45・80・81番)
住所/鳥取県東伯郡湯梨浜町旭404
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