「こんぴらさん」に参拝してきました。何も調べずにちょっと立ち寄るだけ。。。と思っていたのですが、スケールとエネルギーが半端なかった!!こんなことならちゃんと準備しとくんだった!と少し後悔しています。今回の反省を踏まえ、今後のためにこんぴらさんの基礎知識、ご利益や参拝するときに便利な情報などまとめてみました。
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1.こんぴらさんとは?
こんぴらさんに参拝する前に少しでも知っておくと長い参拝も楽しいものになります。基本的なことだけ押さえておきましょう。
名前の由来
「こんぴらさん」は正式名称が「金刀比羅宮(ことひらぐう)」。 こんぴらという名前自体はサンスクリット語の「クンビーラ」からきているといわれます。クンビーラはガンジス川に棲むワニを神格化した水神で、女神ガンガーの乗り物とされていました。
こんぴらさんは元は「琴平神社」という名前でしたが、時代の流れと共に「金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)」⇒「金刀比羅宮」と変化しています。
場所について
場所は香川県琴平町にある琴平山(象頭山)にあります。(琴平山の隣に「象頭山」という山があるのですが、この象頭山と琴平山を含めて象頭山と呼ぶのだそうで、なかなかややこしいことになっています。)
2.御利益
こんぴらさんは海上交通の守り神としての信仰があつく、全国に6ヶ所ある「金刀比羅神社」の総本山になっています。ただ、ご利益は幅広くほぼ網羅しています。参拝する途中でもところどころに社殿があり、さまざまなご利益を受けることができます。
3.こんぴらさんのみどころ
山の中腹に建てられているため、「本宮」までで785段、「奥社」まで行くと1368段もの階段を登っての参拝になります。(なんかたくさん石段登るとありがたさが増しません?)その途中にはさまざまな社殿や貴重な文化財など見どころもたくさんあり、他の神社をいくつも参拝しただけのご利益も授かれます。
もちろん、パワースポットとしても人気があり、霊感が強い人なら神社のいくつかの鳥居をくぐった時点で神域を体感できるかと思います。
4.参拝時間について
こんぴらさんの参拝時間は本宮と奥社で違います。
本宮は朝6時から参拝できます。門が閉まるのは17時から18時で季節ごとに変動があります。
奥社は8時~17時なので奥社まで行く人は奥社の時間に合わせると良いでしょう。
※大みそか〜正月10日までは時間を延長。
5.こんぴらさんへのアクセス
こんぴらさんへはさまざまなアクセス方法があります。
車でのアクセス
【車のカーナビを使う場合】
カーナビを使う際は「金刀比羅宮(ことひらぐう)」で検索をしてください。
(わたしのカーナビでは「こんぴらさん」で検索すると全然違う地域のこんぴらさんの場所が表示され肝心の総本山のこんぴらさんが表示されませんでした。)
【高松自動車道から】
善通寺インタ-より15分。案内表示があるので安心です。
【瀬戸中央自動車道から】
坂出インタ-より30分。坂出北で降りると一般道を何度も曲がって結局坂出インター出口を通ることになり、時間ロスになるので注意。
電車でのアクセス
【JR高松駅から】
・JR高松から途中で多度津駅で土讃本線に乗り換え⇒琴平駅
運賃は850円、所要時間は快速電車で約50分、普通電車で約1時間20分。
(JR四国の特急電車「土讃線特急しまんと」ならJR高松~琴平間直通です。
運賃は2320円、所要時間は36分。)
【高松琴平電鉄(コトデン)】
・JR高松駅から歩いて徒歩7分の高松築港駅からコトデンに乗り、琴電琴平駅まで。乗り換えはありません。昼間で30分おき位に出ています。
運賃は620円、所要時間1時間です。
高松空港からのアクセス
空港からは琴平駅まで直通バスがあります。飛行機の各便が到着してから15分後に出発。
乗り場は①番、運賃は1500円、所要時間は約50分。
(帰りはJR琴平駅前にある大宮橋バス停から高松空港まで直通)
6.こんぴらさんの駐車場は?
こんぴらさんの周りにはいくつもの駐車場があります。土日休日でなければわりとこんぴらさん参道近くの駐車場が空いていますが、知らないと手前の駐車場の客引きに捕まる可能性があります(笑)。ただ、どうせたくさん歩かなければならないし、距離もそれほど遠くないので言われるままに駐車しても良いかと思います。
わたしもとあるお土産屋さんの駐車場の人に声をかけられたのですが(お土産屋で買うと駐車料金がタダになる)、いろんな話ができて結果的に楽しめて満足でした。
駐車料金の相場は1日500円、土日祝日は700円になることもあります。
とりあえずいくつか紹介しておきます。
タイムズ琴平こんぴら前
金刀比羅宮HPで紹介されている駐車場。表参道まで徒歩1分。
タイムズ24株式会社が運営する駐車場です。
住所/香川県仲多度郡琴平町神明町上631
121台駐車可能
【料金一時間あたり】月〜金 300円(当日1日最大料金500円)
土日祝 500円 (当日1日最大料金700円)
バス 1,000円(当日1日最大料金700円)
こんぴら一段目駐車場
住所/香川県仲多度郡琴平町川西820-2
150台駐車可能
料金 500円(1日あたり)
琴平駐車場
住所/香川県仲多度郡琴平町川東173-5
60台駐車可能
料金 09:00-19:00 60分 200円
1時間200円 以降30分毎100円(普通車)
1時間600円 以降30分毎200円(マイクロバス以上)
祝祭日等多忙時は普通車のみ利用可
程度に応じ1日500~1000円
琴平町営駅前西駐車場
住所/香川県仲多度郡琴平町榎井831-3
46台駐車可能
料金
・4月-11月 7:00-19:00 60分 200円
普通車 1時間200円 5時間以降24時間迄1000円
大型車 1時間400円 5時間以降24時間迄2000円
・12月-3月
7:00-18:00 60分 200円
琴平町営駅前東駐車場
住所/香川県仲多度郡琴平町榎井827-6
37台駐車可能
料金
・4月-11月 7:00-19:00 60分 200円
1時間200円 5時間以降24時間迄1000円
・12月-3月
07:00-18:00 60分 200円
7.こんぴらさん参拝の所要時間は?
現地の人に聞くと「往復で1時間半くらい、ゆっくりで2時間」と言われます。参道にはたくさんお店が並んでいるし、頂上でもゆっくりしたいなら2時間ちょっと時間をとっておくと良いと思います。途中でカフェやお食事を考えている人ならその分の時間も忘れずに。ちなみにわたしはこんぴらさんのこと全然知らなくて行ったので予定時間を20分と考えていました。車で向かう途中、山の中腹に見える社殿を見て「あれ、まさかこんぴらさんじゃないよね?」と引きつり笑っていたのが懐かしいです。
8.準備していった方が良いもの
わたしは今回、何もかも準備不足で大変な思いをしました。
参拝する前にしっかり準備を整えておきましょう。
・帽子
風で飛ばされないようにひも付きのものがおすすめ。
・防寒着
山は気温差が激しいので肌寒くなったら防寒着を持っていきましょう。
・カメラ
自撮り棒があるといいですね。
・ドリンク
出店を過ぎると水は売っていませんので持っていきましょう。
・運動靴
わたしはサンダルで登って途中で足が痛くなり素足で登るはめになりました。
馴染んだ靴が良いです。
・杖
お店で貸してくれます。体力に自信がない人は借りていきましょう。
・カッパ(雨の日)
傘でも良いですが、参拝するとき邪魔になるので。
・タオル
汗もそうですが、手水舎でも使います。
9.こんぴらさん登ってみた(本宮まで)
今回は時間がなくて奥社まではいけませんでした。
ということでこんぴらさんの本宮まで。所要時間は往復一時間。
表参道の両側にお土産物屋やお食事処がズラリ。参拝する前からすでに楽しい♪帰りの楽しみにとっておきます。
ここからはるか長い階段が始まる。。。
階段を登る途中にも出店が並ぶ。手荷物を預かってくれたり杖を無料貸し出ししてくれたりします。体力に自信のない人は杖があった方が良いかも。(わたしは使わなかったので逆に邪魔でした)。
うぉぉぉ!先が見えない!!
まだまだ序盤。
同行したよっちゃんが「あれ?ゴールって書いてある!」と叫んだので見たら「ビール」と書かれていました(笑)。こんぴらさんにはこの先、ゴールを思わせるような建物がたくさん出てきます。騙されないように!
大門
やった!本殿ついた!!
。。。と思ったらまだ先がありました。わたしのように勘違いする人けっこういるみたいです。
ここは「大門」。水戸光国の兄である松平頼重候から寄進されました。
「大門は神域の総門」といわれるそうですが、ほんとにここをくぐるとエネルギーの質が変わるのですよ。ビックらしました。ここから神域ということです。
琴陵宥常(ことおかひろつね)の銅像
大門手前の階段の途中にあります。琴陵宥常(ことおかひろつね)は明治維新後の金比羅宮の宮司さんでこんぴらさんの為に尽力した人です。今日の金比羅宮があるのは琴陵宥常の活躍が大きいといわれています。
五人百姓
大門の奥に見える大きな傘をさして飴を売る5軒のお店。
この5軒は、特別に宮域での商いを許された五人百姓と呼ばれる特別な人たちなのだそうです。べっこう飴を試食させてもらって美味しかったので帰りに買って帰りました。付録で小槌(ハンマー)のようなものが入っていて叩き割って食べます。
大門から
大門を抜けると「笑顔で幸せ。こんぴらさん」的なことが書かれた鳥居がいくつも続きます。暑くてサンダルで来たので足が痛くて笑顔どころじゃありませんが。。。
まだまだ続く。。。
神馬
参道の途中に神馬を見ることができます。
神馬は神様が乗る馬とされています。
月琴豪。ちょうど散歩中でした。
こちらは「トウカイ・スタント」。
サラブレットの馬って初めてみました。わたしの知ってる馬とは違う生き物のようです。大きくて迫力もあり、24歳(人間で96歳)という年齢を感じさせないツヤと筋肉。鼻先で扉をグイグイ押していました。
書院
書院には円山応挙の襖絵などが公開されています。時間の関係で今回は省略。
500段目から
500段目に広い石畳になります。
ここから景色が望みながら食事ができるカフェ&レストラン「神椿」があります。
行ってみたかったけど残念!時間のある人はぜひ!
祓戸社、火雷社
少し上がると祓戸社と火雷社があります。
祓戸社は、罪穢を祓い清める神様。
その隣が鎮火・消防の神様。疫病を防ぎ止める神といわれています。
先に横にある手水舎で体を清めておきましょう。けっこう大事なポイントですよ。
旭社
大きな社殿が見えます。一瞬勘違いしそうになりますがここもまだ本殿ではありません。こちらの旭社は下り時に参拝する決まりなので登りの時はスルーです。
賢木門(さかきもん)
長曽我部元親が献納した門です。急いで造られた為、柱を一本逆さに付けてしまいました。そこのとから「逆木門」と言われていましたが、改築の際に「逆」の字を嫌い「賢木門」と書くようになりました。逆さに付けられた柱は今も宝物館が保存されています。
ちなみに「賢木門」と書かれている板は、有栖川宮熾仁親王殿下によって書かれました。
遙拝所(ようはいじょ)
皇廟(伊勢の神宮)や皇陵を遙拝(遠く離れた場所から拝むこと)する所です。手を合わせるだけでもご利益あるので遥拝しておくことをおすすめします。
真須賀神社
御祭神は「建速須佐之男尊」と「奇稲田姫尊」。八俣大蛇退治の天叢雲剣の神話に登場する神様で、勇武絶倫の神様といわれます。本宮御祭神である大物主神の先祖の神様に当たります。体力アップしたい人はここで参拝しておきましょう。
御前四段坂
真須賀神社の左に御前四段坂と言われる急な階段があります。見るだけでゾッとしそうですが、階段の下に「本宮まであと133段!」というゴールドプレートが見えるので急に元気が湧いてきます。
登る途中で右手に御年神社と事知神社があります。
御年神社は農作穀物を司る神様、事知神社は商売繁盛の神様です。
ご本宮到着!
やっと着いた!
ここがご本宮です。
靴を脱いでご本宮の階段を登って参拝。
神拝詞(となえことば)を唱えてから2拝2拍手1拝します。
神拝詞は「祓(はら)へ給(たま)へ 清め給へ 守り給へ 幸(さきは)へ給へ」。
高台
展望台からは讃岐の街並みは絶景ポイント!ぜひここで記念撮影を!
遠くに瀬戸大橋もうっすら見えます。
神札授与所
ここで御守りやお札を購入できます。
人気の「幸せの黄色い御守り」を購入!
3つ買うとプチ袋をつけてくれます。時間がある人はここで購入して奥社でエネルギー注入してもらうことをおすすめします。
神札授与所近くに狗みくじもあるのでぜひ。おみくじは背中に入っています。
三穂津姫社
本宮の御祭神である大物主神の后の三穂津姫神が祭られています。
厳島神社
広島にある宮島の厳島神社と同じで、ご祭神は素盞嗚尊(すさのお)の御女。弁財天・弁天という方が馴染み深いですね。芸術関係にご利益があります。
絵馬殿
金刀比羅宮は航海安全祈願として信仰されていますが、願い事は何でもござれです。ただし呪い事はタブー。
絵馬殿の中には明神丸という大きな船も奉納されていました。
帰り道
帰りは登ってきた階段ではなく、三穂津姫社の前にある下り専用の階段から下ります。
ずっと下って旭社で合流。
旭社
旭社の御祭神は、天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神とあります。これだけいたら何かしら叶えてくれそうですね。建物は重要文化財で見ごたえがあります。
10.まとめ
以上で本宮までの参拝は終わりですが、時間も準備も不足していたため、見逃しているポイントがたくさんありました。心残りがややありますが、参拝ができただけでも幸せなのかもしれません。こんぴらさんに参拝される際は事前にチェックして準備万端で向かいましょう!
住所/〒766-8501
香川県仲多度郡琴平町892-1
TEL/0877-75-2121(社務所)
FAX/0877-75-2125(社務所)
メール/hisyo@konpira.or.jp(秘書室)
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8月31日0830から参拝開始。2年前に半月板断裂し、再生医療の幹細胞を培養後、注射して入院せずに日常生活はもちろん、仕事を続けています。ちょっと立ち寄るつもりで参拝し、奥社まで行くことが出来ました。1368段歩けて感動。息子が運転して同行してくれ、ご利益ありました。半年、無職の息子に仕事が見つかりました。感謝の言葉では足りないご利益です。