大相撲の番付について調べてみた

大相撲の番付は力士の階級を表すものです。横綱が一番強いってことは知ってると思いますが、関脇とか前頭3枚目とかどのくらい強いの?と最初は分からないと思います。わたしも実はあまり良く知らなかったので今回、番付について調べてみました。

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番付

まずは番付を上(強い順)から順に紹介します。

・横綱(よこづな)
・大関(おおぜき)
・関脇(せきわけ)
・小結(こむすび)
・前頭(まえがしら)

・十両(じゅうりょう)
・幕下(まくした)
・三段目(さんだんめ)
・序二段(じょにだん)
・序の口(じょのくち)

このような仕組みになっています。

幕内とは?

幕内とは前頭から横綱までの番付のこと(上の赤字の番付)。NHKのTV中継では通常で場所中、16時から18時まで幕内力士の取り組みが中継されます。サッカーでいうところのJ1のようなものです。

番付はどうやって決まる?

番付は「番付編成会議」で決定されます。番付編成会議には審判部長を議長として、審判部副部長、審判委員、副理事、書記として行司が参加。直近~3場所くらいの勝敗を参考に話し合いで昇進、降格などの番付が決まります。

番付の決め方

番付を決める際の基準は、次の通りです。
1.勝ち星
2.相撲内容
3.それまでの番付
4.他の力士の成績

番付で一番大きな要素は勝敗です。勝つほど番付が上がり、負けるほど降格。横綱や大関に昇進するには更に優勝が求められます。ただし、上の番付の力士が負けて降格したりケガで長期離脱したり引退したりすれば勝ち星が少なくても繰り上げで番付が上がることもあるし、逆に勝っても上の番付に空きがなくて現状維持ということもあります。

このように番付は水もので運にも左右されます。

新番付はいつ発表される?

番付編成会議が場所後3日以内に開かれ、横綱と大関の昇進に関してはすぐに昇進伝達式が行われます。その時点で新横綱と新大関は昇進。それ以外の番付は本場所初日の13日前の月曜日(1月場所は年末年始発表があるのでもっと早い)に発表されます。

例外として十両から幕内に昇進する力士についてはいろいろ準備があるので番付編成会議が終わってからすぐに昇進が伝えられますが、昇進できるのは番付発表になってからとなっています。

なんで東と西で分かれているの?

昔は東と西に分かれて東西対抗をしていた名残りからです。番付もそれぞれ東と西に分けてされていました。つまり東対東という取り組みはなかったということ。今は部屋別総当たりとなっているので東方同士でも西方同士でも取り組みが組まれます。

仮に取り組みで東対東になった場合、番付で格下の力士が西方にまわるようになっています。東西の番付では同じ番付なら東の方が格上。東西の番付は前場所の成績で決めます。前場所の成績が同じであればその前の場所の成績で決めます。

横綱

横綱は不動の地位。一度横綱まで登り詰めるとどれだけ負けても番付は落ちることはありません。ただ横綱は優勝に絡むような成績を収める力士の頂点の座でなので負け続けていると横綱の品格を問われることになり、引退を勧告されることになります。

横綱になるには2場所連続優勝が基本条件。それ以外でも優勝に準ずる成績で横綱審議委員会で認められれば横綱に昇進できます。横綱には人数制限がないので何人いても良いし、過去には横綱不在で空位のままということもありました。

大関

大関は横綱に次ぐ地位で、かつては大関が力士の最高位でした。
大関は東西に最低1人は置かれるので最低2人、上限はありません。大関になるには2、3場所続けて優秀な成績(3場所通算33勝以上が目安とされている)を挙げ、番付編成会議で承認されれば大関になれます。

ただし、大関は2場所連続で負け越してしまうと大関から関脇に陥落してしまいます。前場所で負け越して2場所目を「角番(かどばん)」と呼び、大関にとって踏ん張りどころの場所となります。

関脇

大関に次ぐ番付。大関、関脇、小結を三役(さんやく)と呼びますが、大関は待遇が特別なので現在はこの関脇と小結だけを称して三役とみなすこともあります。関脇の場合は何場所か勝ち越し(8勝以上)するとなれる場合が多いようです。人数は最低でも東西に一人ずつで上限はないのですが、近年は関脇以下の番付はそれぞれ東西1人ずつが基本となっています。

小結

原則的に前頭筆頭付近の地位で勝ち越すか、幕内上位で大きく勝ち越せば小結へ昇進できます。逆に小結の地位で負け越せば、原則としてすぐ平幕の地位への陥落が決定します。

前頭

前頭は筆頭から16枚目あたりまでそれぞれ東西に1人ずつです。役が付かないことから平幕とも呼ばれます。
番付で強い順に
前頭筆頭
前頭2枚目
前頭3枚目



と続きます。幕内の人数が42名以内と決まっているため、仮に大関、関脇、小結に東西最低1人ずつ6人とすれば残り36人を東西に分け18枚目まであるということですが、実際は横綱もいるし、大関も2人以上在籍するので実際には15、16枚目くらいまでです。勝ち続ければ三役になるし、負け続ければ十両に陥落します。

十両

十両は幕内の下の力士で26名の力士がいます。前頭と同じく十両筆頭が一番上の番付で2枚目、3枚目と続きます。十両は正式には「十枚目」という呼び名ですが例えば番付で「十枚目三枚目」となるとまぎらわしいので当時の年棒にちなみ十両と呼ばれています。番付上位は入れ替え戦や幕内の休場力士に代わって幕内の土俵に上がることがあります。

十両になるには下の階級で5場所経験する必要があります。最短で5場所ということです。十両から幕下に何人落ちてくるか、引退するかなどの空きポストによって幕下から十両に上がれるかどうかが決まります。

幕下から十両に番付が昇進すると力士として1人前とみなされます。相撲協会から給料や退職金が出るし、待遇もこれまでと雲泥の差が出てきます。「○○関」と呼ばれるのも十両になってから。

幕下

東西1~60枚目まで120名。
15日間の中で7戦しかないので1日おきに取り組みをします。十両に上がると別待遇になるため、幕下上位は必至です。

幕下に昇進できる基準としては
三段目で7戦全勝で無条件昇進
50枚目以内 6勝5敗で昇進
25枚目以内 5勝2敗で昇進
10枚目以内 4勝3敗で昇進
となっています。

また、幕下付出(まくしたつけだし)というのがあって、アマチュアや学生相撲で優秀な成績を収めた人がなれる制度です。付け出された力士はその場所の番付には載らず、幕下で相撲を取りその本場所の成績によって翌場所の地位が決められ正式に番付に記載されます。特待生みたいな制度ですね。

三段目

番付表の上から「三段目」にその位の力士の四股名が書かれることに由来しています。
東西1~ 100枚目まで200名。
三段目に昇進できる基準は
序二段で7戦全勝で無条件昇進
70枚目以内 6勝5敗で昇進
40枚目以内 5勝2敗で昇進
20枚目以内 4勝3敗で昇進
となっています。

序二段

番付表の下から2段目に書かれることので序二段です。
人数制限はありません。今は200人くらい在籍。
力士数が最も多い。番付の上から4段目に書かれることから「四段目」と呼ばれて序二段になるには序の口で7戦中4勝以上で昇進。

序ノロ

大相撲の番付の最下位の階級。
人数制限はありません。今は60人くらい在籍。
序の口になるには前相撲で出世するとなれます。

前相撲

番付には載らない階級です。前相撲とは新弟子検査に合格した人と、序ノ口から番付外に陥落している人の階級。相撲を取り翌場所の番付で序ノ口に四股名が載る資格を得ることを「出世」といいます。勝っても負けても序の口には昇格できます。

番付まとめ

調べているうちに知らないことがたくさんでてきて、更に相撲を見るのが楽しみなりました。幕内力士の番付だけでも覚えておくとTVで相撲観戦に熱が入って楽しくなりますよ♪

参照:wikipedia

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とりあえず何か書いてく?(・ω・`)

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