知人に「久々にマニサン見たい」と言われました。
「まにさん?誰?フィリピンかどこかの人?」
「お寺だよ、摩尼寺(まにでら)。摩尼さんって言うんだよ」。
はて、そんな変わった名前のお寺なんてあったかな?と思っていたら、鳥取砂丘の近くにあるというのでさっそく行ってみることにしました。
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摩尼さんへ向かう
鳥取砂丘へ向かう途中に門脇茶屋と書かれた大きな看板を右へ。そこから山へ向かって細い道をくねくね10分ほど登ると摩尼さん到着です。
手前に広い駐車場があって、その先に老舗らしい店が両脇に並んでいました。
右が門脇茶屋、左が源平茶屋。何でも味噌田楽が有名だということで帰りに寄ってみることにしました。
その先が摩尼寺へ続く石段。中央に竹の杖が置いてあります。石段には苔が多く、かなり古そうなので心配ならば持っていった方がよいかもしれません。上の方にお堂らしきものが見えます。さっそく登り始めると石段の横にお地蔵さんが並んでいました(延命地蔵)。
しばらく登ると仁王門という門に到着。下から見るとてっきりここが摩尼寺の入口かなと思ってしまいましたがまだ先に石段が続いています。
この仁王門の裏側には門の2階へ上る階段があったので底が抜けないかおそるおそる上がってみました。登ってみて一周できましたが、まぁ特に何といってなかったです。
再び石段を進みます。途中で身代わり地蔵というのに出くわすのですが、このお地蔵さん、なんか人の表情に似すぎているので思わずビクゥッと驚いてしまいます。
更にうんとこしょよっこいせと登って行くと左側に山門があり、ようやく摩尼寺にたどり着きました。
摩尼寺境内
お寺に入ると左の寺務所から「こんにちはー」と声が。みるとおじさんがニコニコしながら出迎えてくれました。
正面には摩尼寺本堂があって、その間に慈母観音、布袋さまが両脇に並んでいます。
本堂まで行き鐘を鳴らしてみます、がなかなか上手く鳴らせない。
下を見るとパンフレットを挟んで坊さんがよく葬式で使うポックポック鳴らす木魚とチーンと叩くお鈴が置いてあり、本堂内に般若心経が大きく書いてありました。なるほど、これを読み上げながらポクポクチーンとするのかな?と思って試しにやってみました。
「カンジーザイボーサツハンギョージンニャーハーラー」と唱えながら木魚をポックポック叩いているとなんかすごく気持ちよくなってきてそれを沈めるためにチーンと鳴らんですけど、チーンの響きも良くて、更にテンションが上がります(笑)
これ、家に欲しい。かなり怪しいけど。
般若心境を唱え終わってスッキリしたので右の方へ向かいます。鐘楼や秀衝杉、えんま堂、様々な菩薩、如来、地蔵が並び、さしずめ神様のアミューズメントパークといった感じ。盛りだくさんすぎて紹介するのが大変なんですが、一番下に書いておくので興味ある人は読んでね。
奥の善光寺如来堂があってここにも木魚とお鈴、般若心境が揃っています。というかどこのお堂にもこのセットが置いてあるんですよ。ガチで欲しくなってきました。
更に奥から奥の院へ登る山道が続いていたのですが、雨が降ってきたので今日はここで引き返すことにしました。
帰りに寺務所のおじさんにお礼を述べて下山。
門脇茶屋で味噌田楽をいただく
石段を下り門脇茶屋に入ります。タイムスリップしたかのような店内からおじさんが出てましきた。
「味噌田楽だけできますか?」
と聞くと
「はい。すぐできますよー」
といってテーブルへ案内されます。
しばらくのほほんとしていると若い奥さんが
「お疲れ様でした~」
と言ってお茶と味噌田楽を持ってきてくれました。
味噌田楽は1皿6本入りで270円(お茶つき)。
一緒に行った連れによると「懐かしい味」ということらしいです。わたしは味噌田楽を食べた記憶がないので懐かしいかどうかはわからないけど、甘酒がのみたくなりました。
今回は門脇茶屋で味噌田楽をいただきましたが、向かいの源平茶屋とでは味が少し違うそうな。今度きたときは源平茶屋でいただくことにしよう。
ギャラリーと説明
左が延命地蔵。右が身代わり地蔵。身代わり地蔵の存在感はハンパない。。。
仁王門。県指定の保護文化財。仁王像が安置されている。造りがとても珍しいとのこと。
左が慈母観音。右が摩尼寺本堂。本堂右には「なで仏」。
本堂内には千手観音が安置されている。
左が鐘楼。右が秀衝杉(ひでひらすぎ)。
杉に触ると歯痛が治るらしい。
閻魔堂。閻魔大王というと天国と地獄の審判のイメージだけど、ほんとは人の良い所を探そうとする大王らしい。慈悲深い。
住所:〒680-0003
鳥取市覚寺624
TEL:08587-23-5300
参拝時間:9時30分~16時30分
詳細データ
帝釈天出現霊場
中国観音特別霊場
開山:承和年間(834)慈覚大師円仁
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右奥にある建物の水瓶のひとつは金屋の加賀田さんが作成奉納したと書いてあります。
水瓶でなく牛と聞いていたのですが。
依藤芳正様>お返事ありがとうございます。そうなんですか。
次回行ったときに確かめてみますね。
鳥取城と魔尼寺との位置関係から当寺は鬼門に位置しており池田家の守り寺だった。