先日、友人から「仏壇の値段ってどれくらいのものなのか分かる?」と聞かれました。何でも先日、親が亡くなって位牌を押し入れに入れとくわけにもいかないから仏壇が欲しい、とのことでした。わたしも全く仏壇については無知だったのでネット通販で調べてみたら、意外とコンパクトで驚くほど安い仏壇がたくさんあると分かりました。
そこで今回、相場はどれくらいの値段で買えるのか?どこで選べばよいのか?種類は?大きさは?など仏壇についての基礎から仏壇選びまでをまとめてみました。
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仏壇の必要性
仏壇は、仏様やご先祖様、故人を祀る家のお寺です。
仏様に家族の健康をお祈りしたり、ご先祖様や亡くなられたご家族を供養したり、家族の繋がりなどを考える場として仏壇は欠かせません。最近では核家族が増え、仏壇を置く家も少なくなっているようですが、仏壇はいつか必ず必要になるものです。
また、最近の高齢者は「苦しまずに逝きたい」という願望と「子供や周りの人に迷惑をかけたくない」との思いから、お墓はもちろん自分の仏壇まで先に購入する人も増えているそうです。
わたしにとっての仏壇の役割とは?
よく考えてみたら、わたしも仏壇があることでたくさんの恩恵をうけていることに気が付きました。
子供のころは毎日仏壇の仏様に手を合わせ、お願い事をしたり、悪いことをしたときに懺悔をしたりする場でした。お願いごとをすると、不思議と仏様に守ってもらえてるような心強い気持ちになり、懺悔したときは、「もう2度と同じ失敗はしないようにしよう!」と強く思えました。
大人になってからは仏さまではなく、ご先祖に感謝したり、報告したりすることが主になりました。
ご先祖様の誰か1人でもいなければわたしという存在はいないわけで、生きているというだけでもありがたいな、と仏壇を前にするだけで思えます。
また、ご先祖様に「今年も元気で過ごせました。ありがとうございます」というと、なんだかご先祖様に喜ばれている気になり、元気をもらえます。ご先祖を想うだけでおじいちゃんおばあちゃんの話をもっと聞いて優しくしようとも思えます。
更に悩みがあるときや、アイデアが煮詰まったときにも仏壇をボーっと眺めていると、解決法や良いアイデアが浮かぶことが多いです。
このように仏壇があることで、わたしはとても充実した生活を送っていられたな、と思っています。
仏壇の相場、値段
仏壇は安いもので10万以下、高いもので100万を超えるものまでピンキリです。
最近は昔のようにドーンと構える仏壇ではなく住居や家具に合わせたコンパクトな仏壇、いわゆるモダン仏壇といわれるものが主流になってきています。値段も安くスタンダードで10万円前後の値段のものが多いようです。
仏壇の色調
仏壇の色調は大きく分けて3種類あります。
1.金仏壇
内部が金箔の豪華な仏壇です。
値段が高い。
2.唐木調
黒が貴重。
黒壇、紫壇、シャム柿などで作られており、木目が美しいのが特徴です。
3.ナチュラル
最近の家具に合わせた優しい色調の仏壇です。
仏壇に必要な仏具
仏壇を購入するときに、他にもそろえなければいけないものがあります。
・ご本尊
各宗派によってご本尊は異なります。お仏壇の上段中央に安置します。
・位牌
葬儀に用いる白木の位牌は、四十九日までの仮の位牌です。四十九日法要までに漆塗りの本位牌に作り替えなくてはなりません。名前入れなどもあるので2週間前までには作っておかねばなりません。
・香炉
線香やお香をあげる器です。
・りん
チーンと鳴らす仏具です。邪気を払い、無欲の心になれるといわれています。
・具足
花立、火立、香炉等を一組に揃えたお仏具を具足と呼んでいます。
・常花
仏壇の内部に飾ります。
・高杯・盛器
お供えを置きます。お供えは実際は皿の上ではなく、紙などを敷いて下に置きます。
その他にもお経机、掛け軸、過去帳などいろいろあります。
仏壇は開眼法要も必要
仏壇と仏具を揃えたらOK!というわけではなく、最後に開眼法要(かいげんほうよう)が必要です。開眼法要とは仏壇やお墓、位牌などに故人の魂を迎え入れる法要のことです。新しい仏壇や位牌(お墓も)購入した段階では、ただの入れ物にすぎず、開眼法要で魂を入れる事で初めて信仰の対象となります。
ただし、浄土真宗では物に魂を込めるという概念が無いたので、代わりに阿弥陀さまをお迎えする儀式「入仏法要(にゅうぶつほうよう)(本願寺派)」 「御移徙(おわたまし)(大谷派)」を行います。
仏壇、仏具、開眼法要の3セットで初めて仏壇としての役割を担うのです。
どこが安いのか?
仏壇は近くに仏壇屋が何件かあるので見てまわっても良いと思いますが、小さいお店は値段も高いし展示してある仏壇も限りがあるため、本当に自分の家に合うものは少ないのが実情です。
一方、最近は通販が主流になってきつつあります。問屋を通さず、直接メーカーから大量に仕入れることでコスト削減している上に、仏具もセットになってしかも送料無料なので驚くほど安いです。また、お店に並べる必要もないので種類もサイズも豊富です。更に、開眼法要も通販なら値段を提示してあるのでお寺で「いくら払えばいいのか?」と悩む必要もないのです。
本格志向の大きくてドーンと構えた仏壇なら、実際に足を運んで実物を見た方が良いでかもしれませんが、住居に合わせたコンパクトな仏壇が欲しいなら価格面からいうと、圧倒的に通販をおすすめします。
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