長谷寺の絵馬群をみて歴史と地理を知る

倉吉にある長谷寺(はせでら)に参拝してきました。
長谷寺というと、「足が速くなる」「仕事運がアップする」ということと、数年に1回しかみられない何かしらがあるらしい、という嘘かまことか分からない情報を聞いていましたが、あまり良く知りませんでした。
今回の参拝では、お寺のことや歴史や地理について、住職にお話しを拝聴する機会があり、予想外に為になる参拝となりました。

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長谷寺について

長谷寺は天台宗のお寺です。中国三十三観音霊場第三十番札所。
コロナ以前は参拝客がたくさん訪れていたそうです。
開山1300年ということで、今年は特別な年。先日イベントもありました。
有名なのが絵馬で「抜け馬伝説」があります。

軽いトレッキング気分で参道を行く

長谷寺の駐車場に車を止めて、隣の細道に入ります。
この奥にすぐ本堂があると思ってました。

ふもとにある地蔵堂。

先の見えない長い階段を上っていくようです。

イノシシが出るらしい。注意と言われてもどうして良いか分からない。
ウリボーだったら出会いたい。

まだまだ。。。

途中から、あ、これはトレッキングのつもりでゆっくり歩こう、と思ったら楽になりました。

途中で景観の美しい原っぱを発見。後で住職に聞いたのですが、昔はここで自給自足していたそう。
大きなフキが群生していました。

絵馬群を拝見させていただく

さて、ようやく本堂までたどり着きました。
ここで参拝して帰る予定だったのですが、せっかく来たので絵馬を見たいなーってことで電話して住職にお願いしました。
1人1000円で見せてくれるそうです。基本予約制だったけど、見せてくれるなんてありがたい。

ご住職はなかなかファンキーな方でした。
ただ拝観させてくれるだけでなく、がっつりお話も聞けるようです。

で、これが有名な絵馬。
抜け馬というのは、昔、この絵を奉納後に近くの畑が何者かに荒らされていたという。
困った領民が隠れて荒らしにきた動物を鉄砲で撃ってそうな。
で、その弾は見事当たって血の跡を追ってきたら、この絵馬にたどり着いたのだそう。
確かに絵馬の馬の脚に穴が空いている。
しかしこれで終わりではない。
次の日も同じように畑が荒らされたらしい。
そこで困った領民は、住職に手綱を付けてくれ、とお願いし、後から手綱を描きいれたところ、ピタリと荒らされることはなくなった。これが抜け馬伝説と言われるお話でした。

良く見ると後ろ脚のところに穴が空いていました。

これが対になる黒馬。
白馬が晴れを祈願、黒馬が雨を祈願。2体で一対になっています。

長谷寺の絵馬はこの絵馬が有名なのですが、実はこれ以外にもたくさん板に描かれたものがありました。
住職が1点1点丁寧に説明してくれます。
この説明を聞くと、倉吉、ひいては鳥取の歴史について、成り立ちの一端を知ることができます。歴史的な絵には、家紋や名前、家柄、服装や地理など、当時の背景が垣間見れるヒントがたくさんちりばめられていて、住職の話を聞いて初めて、このような絵に価値があるんだな、と認識できました。
ちなみにこれからを修復するのには約6000万円ほどかかっているそうです。

それだけ貴重だということですね。このように保存してくれるお寺があるからこそ、歴史に触れる機会があるのだと思いました。

木造十一面観音菩薩坐像。

身体の悪いところを触ると癒えるらしい。なぜ赤なのかは不明です。

長谷寺の詳細はココをクリック
長谷寺(はせでら)
住所/鳥取県倉吉市仲ノ町2960

TEL/0858-22-3272
拝観自由(本堂内見学8:00~17:00)
【絵馬堂見学】 1000円(要事前連絡)

定休日/年中無休
駐車場/あり

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とりあえず何か書いてく?(・ω・`)

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