鳥取市は15日、高さ7000mの“光のタワー”を鳥取砂丘に出現させる計画を発表しました。大型投光器を使って夜空を照らし、天気が良ければ関西からでも見える可能性もあるとのことです。実施期間は、10月31日~来年1月3日の約2ヶ月間、時間は午後5~9時の予定。(2015.5.15)
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光のタワー計画
光のタワー計画は「鳥取砂丘光のアートフェア2015」の目玉で、7キロワットの19基の投光器を、鳥取砂丘近くの砂の美術館の広場で円形に並べて、光輝く塔のように夜空を照らす計画です。テーマは「願い」。光のタワーを見る人の願いを天まで届けることをイメージしているそうです。
7000mというのは民間では国内最大級。スカイツリー(634m)で換算するとおよそ11基分になります。このほかにも、電球70万個のイルミネーションでつくる「光の回廊」やドイツのクリスマスマーケットをイメージしたメリーゴーラウンドなどを設置する計画。鳥取砂丘でのイルミネーションもあるので、今年の冬は賑やかになりそうです。
問題点
ただ、1つ問題になるのは光のガイドラインに違反するのではないか?というもの。相当量の光が大気中に拡散することで周囲の空間が散乱光で満たされ、生態系に影響を与えたり、天体観測がしづらくなったりする光害になるおそれがあるという指摘があります。以前に富士山を遠隔照明システムで照らそうというプロジェクトが、市民や登山者の反対の声を受けて中止になった例もありました。この問題によっては点灯時間の変更や中止もあるかもしれません。
画像参照:鳥取市
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